同棲の生活費を管理する家計簿のつけ方は?

同棲の生活費を管理する家計簿のつけ方は?

同棲の生活費を管理する家計簿は、「2人の共通支出」と「個人の支出」を分け、誰がいくら負担したかを記録すると続けやすくなります。家賃や光熱費だけでなく、食費・日用品費も共通ルールを決め、毎月同じ日に精算しましょう。

同棲の家計簿は「共通費」と「個人費」に分ける

最初に、2人で使うお金と、それぞれが自分のために使うお金を分けます。共通費だけを同じ家計簿で管理すると、生活費の負担額を確認しやすくなります。

区分 主な項目 管理方法
共通費 家賃、光熱費、インターネット、食費、日用品費 2人分の家計簿に記録し、負担割合を決める
個人費 衣服、趣味、交際費、個人のスマートフォン料金 それぞれが個別に管理する
一時的な共通費 家具、家電、引っ越し用品、来客費用 購入前に負担方法を決めて記録する

迷った支出は、「2人が日常的に使うものか」「片方だけが使うものか」で判断します。片方だけが主に使う商品を共通費に入れる場合は、あとで不満が出ないよう、事前に合意しておくことが大切です。

家計簿に記録する項目を決める

家計簿には、支払った日、項目、金額、支払った人、共通費かどうかを記録します。細かく分類しすぎると続きにくいため、最初は次の程度で十分です。

  • 家賃・管理費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 食費
  • 日用品費
  • 家具・家電
  • その他の共通費

記録例は次のとおりです。

日付 項目 金額 支払った人 共通費
4月1日 家賃 80,000円 Aさん はい
4月5日 食材 6,000円 Bさん はい
4月8日 衣類 5,000円 Aさん いいえ

家計簿アプリ、共有できるスプレッドシート、ノートなど、2人が確認しやすい方法を選びましょう。重要なのは機能の多さではなく、支出を入力する人と入力するタイミングを決めることです。

生活費の負担割合を決める

生活費の分け方は、折半、収入に応じた割合、項目ごとの分担のいずれかを基本にすると決めやすくなります。

折半する方法

共通費を2人で半分ずつ負担する方法です。収入や支出の負担感が近く、計算を簡単にしたい場合に向いています。

仮に、1か月の共通費が160,000円なら、1人あたりの負担額は次のとおりです。

160,000円 ÷ 2人 = 80,000円

ただし、収入差が大きい場合は、折半によって一方の生活に余裕がなくなることがあります。その場合は、収入割合で分ける方法も検討します。

収入に応じた割合で分ける方法

手取り収入など、2人で合意した基準に応じて負担割合を決めます。たとえば、仮にAさんの手取り収入が240,000円、Bさんが160,000円なら、合計400,000円に対する割合はAさんが60%、Bさんが40%です。

共通費が160,000円の場合の計算例は次のとおりです。

  • Aさん:160,000円 × 60% = 96,000円
  • Bさん:160,000円 × 40% = 64,000円

収入が変わったときや、休職・転職などで負担が難しくなったときは、割合を見直します。割合を一度決めたら固定するのではなく、見直す時期も決めておくと話し合いやすくなります。

項目ごとに分担する方法

家賃はAさん、食費と日用品費はBさんというように、項目ごとに担当を決める方法です。支払いの手間は減りますが、項目ごとの金額に差があると負担が偏ることがあります。

この方法を使う場合も、月末に共通費の合計を確認し、負担額に大きな差がないか確認しましょう。

支払い方法は「共通口座」か「立て替え精算」にする

同棲の生活費は、共通のお金を先に入れておく方法と、各自が支払ってあとから精算する方法があります。どちらがよいかは、収入、支払い件数、2人の管理しやすさで決まります。

共通口座や共通財布を使う方法

毎月決めた金額を共通口座や共通の財布に入れ、家賃や食費などをそこから支払います。支出のたびに精算する必要がなく、共通費の残高も確認しやすい方法です。

ただし、共通口座を使う場合は、口座の名義、入出金の管理方法、別れた場合の残金の扱いなどを事前に決めておきましょう。共通口座を作らず、家計簿アプリや共有の表だけで管理する方法もあります。

立て替えて月末に精算する方法

それぞれが支払った共通費を家計簿に入力し、月末に負担額を計算します。クレジットカードや電子決済を使い分けたい場合にも向いています。

たとえば、折半で共通費が合計160,000円、Aさんの支払額が100,000円、Bさんが60,000円だった場合、1人の負担額は80,000円です。Aさんが20,000円多く支払っているため、BさんからAさんへ20,000円を精算します。

精算の計算式は次のとおりです。

各自の本来の負担額 − 各自が実際に支払った額

計算結果がプラスの人は支払い、マイナスの人は受け取ります。送金後は、家計簿に「精算済み」と記録しておくと二重払いを防げます。

毎月の家計簿をつける手順

家計簿は、支出を記録するだけでなく、最後に負担額を確認して精算まで行うことが重要です。

  1. 月初に予算を決める。家賃、光熱費、食費、日用品費など、共通費の予算を項目ごとに設定します。
  2. 支払いのたびに記録する。金額、項目、支払った人、共通費かどうかを入力します。
  3. 月末に共通費を集計する。個人費を除き、2人で負担する支出だけを合計します。
  4. 負担割合に応じた金額を計算する。折半なら2分の1、収入割合なら決めた割合で計算します。
  5. 実際の支払額と比べる。立て替えた金額が多い人と少ない人を確認します。
  6. 決めた日に精算する。送金や共通口座への入金を行い、家計簿に精算済みと記録します。
  7. 翌月の予算を調整する。食費や光熱費が予算を大きく超えた場合は、原因を確認して予算や使い方を見直します。

生活費の予算は実績を見て調整する

最初から正確な予算を決めるのは難しいため、まず1〜3か月ほど実際の支出を記録し、その平均を目安にします。季節によって電気代や食費が変わる項目は、1か月だけで判断しないようにしましょう。

予算を決めるときは、通常の生活費とは別に、家具・家電の買い替えや急な出費に備えるお金も考えます。毎月の共通費に含めるのか、その都度折半するのかを決めておくと、突然の支出でも話し合いがしやすくなります。

同棲の家計簿で決めておきたいルール

家計簿の形式よりも、支出と精算のルールを2人で共有することが大切です。次の項目は、同棲を始める前、または家計簿を始めるときに決めておきましょう。

  • 共通費に含める項目
  • 個人費として扱う項目
  • 生活費の負担割合
  • 家計簿に入力する人と入力する期限
  • 精算日と精算方法
  • 家具・家電など高額な支出の負担方法
  • 収入や生活状況が変わったときの見直し方

片方だけが家計簿を管理すると、もう一方が内容を把握しにくくなります。2人がいつでも支出と残高を確認できる状態にし、月1回は家計について話す時間を作ると、負担の偏りに気づきやすくなります。

まずは共通費だけを1か月記録する

同棲の家計簿は、すべての支出を細かく管理するより、共通費だけを記録し、負担割合と精算日を決めることから始めると続けやすくなります。

最初に、家賃・光熱費・食費・日用品費を記録し、月末に合計と負担額を確認してください。その結果をもとに、折半のままでよいか、収入割合に変えるか、予算を調整するかを2人で決めます。